
昨夜、ひっぱっていた原稿をようやく提出。
送信したのが午前1時40分くらいで、やっとこさ布団にもぐりこみました。
今朝は、がんばって起きようとしたのですが、いつもより30分寝てしまい、猛スピードで身支度をして家を飛び出す羽目に。
大学病院に勤めていると、病棟や外来以外にも様々な仕事があります。
まずは教育。
ポリクリと呼ばれる、医学部学生の臨床実習につきあいます。
説明しながら業務をこなさなければならないので、面倒に思うこともあるのですが、学生の反応を見ているとけっこうおもしろいことも多いです。
講義。
春は学生の講義シーズン。
医学部だけではなく、看護医療学部や薬学部、研修医向けのミニ講義、他診療科のカンファレンスでの講義など、盛りだくさん。
同じ話をすればよいというものでもなく、分野によって興味も異なるので、中身をいろいろ変えて臨みます。
60分-90分、しゃべり続けるわけですが、こちらもテンションを上げなければならないし、体力勝負な仕事です。
90分話終えると、足腰はガタガタ。
年を感じます。
原稿。
これがけっこうやっかいなお仕事です。
原稿、と一口に言っても、内容も量も様々。
一番たいへんなのが、教科書。
私見だけでは不十分で、多くの文献にあたってまとめあげなければなりません。
原稿の枚数も30枚あたりから始まり、内容によってはもっと多くなります。
集中して書いても、数か月はかかります。
研究論文。
だいたい書き方のパターンが決まっているのですが、独創性を出すのがたいへん。
新しいものを生み出す作業なので、考えようによっては楽しくもあります。
たいていは若い人たちの修行につきあうことになりますので、その過程もなかなか面白いものです。
学術雑誌の依頼原稿。
学術誌の特集など、テーマに沿って専門分野の原稿を頼まれることがあります。
大学にもよりますが、この手の論文は普通は業績として認められません。
一人よがりな意見ではだめ、ということでしょう。
もっとくだけた文の原稿。
商業雑誌の原稿や、製薬会社の販促パンフなど。
業績にはまったくならないのですが、肩が凝らないようにおつきあいする感じです。
このくらいの年になってくると、原稿依頼の手紙の隅っこに、「若い優秀な執筆者をご紹介いただいてもけっこうです」の記載があることも。
苦笑いしながら、仕事をしてくれる若手を探します。
書いてくれそうな人を探すのが、また難儀です。
原稿のレベルに合わせて書けそうな若者に片っ端から声をかけていきます。
教科書となると、医師15年目くらいから上、特集だと10年前後、4-5枚の軽いものであれば、将来有望そうな7年目くらいでしょうか。
そして、人選で最も大事なのが、‘めげない人’。
特に若者だと、最初からよいものが書けるわけはないので、手直しが必要です。
ものすごく考えて書いてきたのかもしれませんが、手直しをすると元の文章がわからないくらい、ずたずたになります。
その昔、うちのボスからは、「来た仕事は断らずにやりなさい」、といろんな仕事の雨を降らせていただきました。
最初のうちは赤ペンでボロボロになった原稿がもどってきたりしましたが、今になって考えてみると、書いといてよかったな、と思います。
今は、降ってくる仕事の内容は変化しましたが、断らない主義が次のチャンスを生むのは確かなようです。
先ほど、原稿をお願いした若者3名からは、いずれも快くOKのお返事。
軽やかな対応に、将来有望な人材に恵まれた有難さをかみしめるのでした…。
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